負荷のかかる取引業者と取引するメリット

サラリーマンなら取引業者と仕事をすることがあるはずである。筆者も取引業者と仕事をしていて、この取引業者を変えた方が良いじゃないのかと思い、上司に提案したこともあったがうやむやにされたことがある。今回は、なぜ上司は、この取引業者と仕事をすると負荷がかかるのに、取引業者を変えないのかを考察してみた。

 

負荷のかかる取引業者は仮追出し部屋の機能を果たすからである。

日系の会社だと、一度採用すると解雇が難しい。追出し部屋を作ったり、仕事を与えなければ辞めていくであろうが、コンプライアンスのご時世には難しい。そのため、解雇したい問題社員のマネジメントは、その問題社員の上司に委ねられているのが現状である。

 

上司として、その問題社員に自発的に辞めてもらいたいのなら、その問題社員に負荷のかかる取引業者をあてがい問題を発生させるのである。取引業者をうまくコントロールすることが出来ないのなら、その問題社員の責任にすることができるのである。問題社員の評価はさらに悪くなる。また、取引業者をコントロール出来ていないというストレスにより、別の道を自発的に探すように仕向けることができるのである。

 

筆者が経験した取引業者との付き合い事例を紹介する

筆者も負荷のかかる取引業者を使って仕事をしている一人である。筆者の取引業者は、仕事のレベルが会社の求めているレベルに合っていないのである。何度も改善要望を出しているが、改善する仕組みが会社としてのノウハウとして存在していないのである。

 

例えば、作業依頼をしても、手順書が作業に耐えられるレベルではないのである。だから失敗することも多いし、確認コストが増加していくのである。ストレスもたまるし、この取引業者には作業依頼したくないのが本音である。筆者は、未だ耐えているが、上司に取引業者変更の提案をしても、価格的な観点で変えようとしないのが現状である。また、筆者の評価は、この取引業者のコントロールが足を引っ張っている。上司との関係性は、最低限レベルで良好であるが、筆者に対して会社内にアピールする機会を与えたくないことを考えると、上司は筆者を自発的に辞めるようにしたいのであろう。

 

このように負荷のかかる取引業者のメリットは仮追出し部屋としての機能なのである。毎日、この取引業者の作業において問題が発生しており対応して過ごしているため、このことに気が付くまで時間がかかってしまい、筆者は身の振り方を考えている際中である。